<遠征>
それは、鮎師の才覚を試される最高の舞台だ(`へ´)
見ず知らずの初めての川で、流れ・石・色のみで今日の戦いの場を見つけ出す。
<遠征>
良い響きだぁ~~o(><o)(o><)o
地元密着型の鮎師こてつですが、今回6年ぶりに地元を離れました。
いえね、近所の友人ゆうき君と一杯呑んでてね
その場の勢いでどちらからともなく「遠征」しようってなってね。
二人共、完全地元密着鮎師ですので、酔った勢いでしかこんな展開は無いのです。
目指すは、鮎師の桃源郷とも言われる「熊野川水系」
噂は色々聞いてます「熊野川」
噂を要約してみると
①ここから行きは2時間、帰りは3時間
②本流はジェット船が走るとその波で釣れるらしい
③支流も何本もあり、天然遡上が午前中で50は釣れるらしい
④毎年、本流では人が流されるらしい・・・・(´Д`;)
何しろ二人とも行った事の無い川。
下調べはネットやお客さんに聞いて、囮屋さんから道順まで完璧(^。^)y-~~~
出発前夜の最終打ち合わせでも、二人の気合いが下がる事なく
多少天気に不安を残しながらも、見事熊野川に向けて出発となったわけです。
で、今回の遠征に初登場

何しろ140キロも彼方まで峠を幾つも越えなくてはなりません。
いつもの友釣り専用車では不安を感じ、友釣り兼用2号車が出動です。
いざ、出発したものの、最初はテンションの高かった二人も
雲行きのあまりの悪さに次第に不安になってきたものの
「先に弱音を吐いたら負け」みたいに意地になっちゃってね・・・
南下すればするほど真っ黒になってくる空。
次第に降り始める雨。
それでもボクタチは、午前中50匹の夢を捨てきれず先に先にと進んだんです。
コンビニで弁当を買うかどうか・・・
万一、濁りが出てたら弁当なんて必要が無いのです。
新宮に入る時立ち寄ったコンビニで弱気になってたボクタチが見たのは
ウェーダー履いて鮎ベスト着込み
背中には鑑札を2枚貼り付けた鮎師が
弁当買ってさっさと4駆に乗り込み出て行く男の勇姿でした。
ここらでは、この位の雨なら普通に友釣りするのか(゜Д゜≡゜Д゜)?
しかし、情報では釣り場はここからまだ30キロは山中にあるはずなのに
既にウェーダー着用でコンビニ乱入とは、恐るべき鮎師も居たもんだ。
その御仁に勇気をもらったボクタチは
お茶3本とお弁当を買い、更に先へと先へと進んでいったのですが
降りしきる雨は、進むにつれ叩きつける豪雨へと発展したのでした。
しかし、右手に流れる本流に濁り無し!
ここらの川は、雨降っても濁らんのか?
やはり、遠征は色々勉強になる(`へ´)
でもね、教えてもらった囮屋さんに着いた頃、車から降りるのも困難な豪雨{{(>_<)}}
鑑札&囮を購入する前に一応川を見てみようとなり
グルッみて回ったのですが、誰も釣りなんてしてませんヽ(;´Д`)ノ、
それどころか、道脇の山肌から噴出する鉄砲水(・∀・;)・・・・・
この時点で車内の会話は、叩きつける雨のせいで
大声でしなくては聞こえなくなってきてました。
「やっぱ。止めとけへん(^^;危険みたいやし」
どちらからともなく中止を決定しました。

車窓から見える温泉街が煙ってみえたのは雨?それとも涙のせいでしょうか(TOT)

帰り道の新宮ですが、ワイパー全開でも前が見えにくかったです。
しかし、まだ時間は午前9時。
人生やり直すにはまだまだこれからの時間。
家にTELして状況を報告すると
「テポドン発射したで!
それからな
和歌山県大雨洪水警報出てるで
こんな日によう行ったわ(*´∀`)ノハハ
三重県は大雨洪水注意報やけどな」
(☆_☆)キラーン
なるほど・・・注意報ですか?
って事は
早く三重に帰って友釣りしましょ♪
ボクタチは、午前9時、友釣りする為、和歌山を出発したのでした・・・・
おい、熊野川!
そんなに俺らが恐いんかいヽ(`д´;)/
戦わずして、幕を下ろした遠征でした。
2006年夏の陣 7月5日午後 大内山川 色々 |
帰り道、道端の側溝から噴出す様にあふれかえる雨水。
峠のアチコチからさっきは無かった滝が出現{{(>_<)}}コエ~~
それでも、ボクタチはお互いを高め合う事を忘れません。
「流石やな、俺らって。エエ時に引き上げたで(`へ´)」
「そりゃぁ危機管理能力がバッチリやでな!俺ら(`へ´)」
この二人、実は消防団の分団長とその手下。
逃げ足だけは誰にも負けません(*´∀`)ノ
途中、大又川は赤濁り(´Д`;)
しかし、銚子川はスイスイ(*^-^*)
こりゃぁ、当然大内山川は

チョットだけ濃い笹濁り(´Д`;)
しかし、雨も上がりほんのりお日様が照ってきてます。
時刻は午前11時。お腹も空いたので
和歌山で買ったお弁当を岩船の川原で食べました
なんとなくいつもより美味しい・・・気が・・・
あと1時間もすれば、濁りもマシになるだろうと
囮を購入し、竿差せそうな所を物色して回ります。
誰も釣ってません_| ̄|○
先程は澄んでいた、上流部も何故か濁りが入ってます。
「なぜ、濁りがあったら友釣りをしないのか?」
既にマトモな思考回路を失った僕の頭の中で
この疑問が何度も何度も反芻されてきました。
濁っても鮎はおるんじゃヽ(`д´;)/
普段は10分で到着する釣り場に6時間かけて到着した男の意地です。
何が何でも竿出したるんや(`´)
しかし、危機管理能力に優れたボクタチ。
川原から釣れそうな、阿曽駅前に一応入川。

ほら、川原あるでしょ?左上に。

ほら、神の光が射してるでしょ?ココ。
囮投入する事、2分。掛かったのはゴミ_| ̄|○
気を取り直し、再度囮投入し、流れに馴染ませると
速攻明らかに何かに追われる反応を示す目印。
そして
コツッン!
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!!!
間違いなく鮎!
竿を立て、下りながら貯めに入ったらバレちゃった(TOT)
でも、アレは間違いなく鮎の魚信。
写真の段差をピョンピョン鮎が飛ぶのも見えてます。
しかし、開始15分で空が真っ暗になり土砂降りの雨(´Д`;)
危機管理能力に優れたボクタチは、泣く泣く納竿。
これって、ボウズって言うのでしょうか?
ドローとでも言うのでしょうか?
いや、
戦いに勝って勝負に敗れた!
って事でいかがなモンでしょう^^;
はい、負け惜しみって事は重々承知しております・・・(・∀・;)・・・・・
追伸:この日は宮川だけ竿出せたそうです(涙

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